ボルネオの野生動物たちとの出会い【前編】
マレーシア・サバ州第2の都市、サンダカン。
リバークルーズ、リバーサファリと呼ばれる
ボートに乗って川からジャングルに生息する動物を
観察するエコツアーの拠点となっています。
個人では行きにくいため、サンダカンを発着する
現地ツアーに参加するのが一般的です。
日数や行きたい場所、泊まりたい宿などを考え
数社のプランを比較検討した結果、今回は
「ボルネオエコツアーズ」という会社で
ツアーをお願いしました。
決め手となったのは、セリンガン島1泊と
リバーサファリで評判のいい宿2泊の組み合わせ、
さらに行ってみたかったオランウータンとマレーグマの
保護施設も訪問できるという、まさに私が求めていた
3泊4日の欲張りプランをこのツアー会社が
出していたからです。
セリンガン島については前回書いたこちら↓
さらに子連れ旅行なので、早朝に空港ピックアップ、
帰りはそのまま空港に送ってもらう、という
慌ただしいスケジュールには不安があったので、
前後にサンダカン泊をくっつけてゆったりできるように
個人でアレンジしました。
サンダカンの港から約2時間半、雨が降ったり
止んだりする中、高速ボートでの移動です。
海からリバーサファリのメッカ、キナバタンガン川を
上っていきます。
途中、ガイドさんが双眼鏡で動物を発見するとボートで
近づいて観察もするという、移動自体がすでに
リバーサファリ状態です。
そしていきなり大物発見!
iPhoneだとこんな感じですが・・・
木の間にぶら下がっている動物、分かりますか⁉
その正体は・・・じゃじゃーん
なんと、オランウータン。
バッチリ目線までいただきました。
望遠機能に優れているコンデジ、買った甲斐がありました!!
貴重な野生のオランウータンを宿への移動途中に
見られちゃうなんて…期待が高まります。
興奮のうちに、宿に到着。
口コミが良く、ジャングルの中のリゾートにしては
快適そうなので(笑)ここにしました。
スカウ レインフォレスト ロッジ (Sukau Rainforest Lodge) -キナバタンガン地区-【 口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー
この夏ヴィラがオープンする、という情報がホームページに
出ていたので、即、ヴィラにアップグレード!
テラスも付いていて快適。
ただ、バスタブはなくシャワーのみ。
いやいや、ジャングルの中でお湯が出るだけでありがたい!
ちょっとしたアイテムが、可愛かった。
結果、子供の騒ぎ声が壁を隔ててお隣の部屋に丸聞こえ・・・
じゃなかっただけでもヴィラにして正解でした。
ちょっと休んで、夕方のリバーサファリに出発!
なんと、私たち家族4人にガイドさんが
ついてくれるという貸切ボート状態。
ラッキー♪
夕方は動物たちが活発に動き回る時間帯。
木が揺れているところをよく見ると、サルが
飛び回っています。
テングザルの群れです。
オスはその名の通り鼻が天狗のように大きいので、
これはメス。
あられもない姿でお食事中のようです・・・
お、おじゃまします(笑)
オスにもたくさん出会えました!
すごい鼻ですよね…いや~、不思議!
ほかにもサル。
またもやオランウータンを見つけたのですが
木の陰に隠れちゃっててお顔が拝めず・・・惜しい!
鳥も、見たことない種類をたくさん見られました。
首の長い鳥。
↓これ、「ヘレン」っていう鳥だったと思います。
怖い顔をした鳥。実物はかなりの大きさ。
英語名は聞いたけどメモっていないので完全に忘れました…。
ボルネオでは「ボルネオBIG5」と呼ばれる、
見たい!けど全部見られたら超ラッキー!な
野生動物たちがいます。それは次の5つ。
1 Pygmy Elephant・・・ボルネオゾウ
2 Orang Utan・・・オランウータン
3 Proboscis Monkey・・・テングザル
4 Crocodiles・・・ワニ
5 Rhinoceros Hornbill・・・サイチョウ
初日だけでオランウータンとテングザルの2つを
見られたことになります。
キナバタンガン川、そしてガイドさんの目
・・・すごい!
でも、リバークルーズでこんなに動物を見られるのって
不思議だと思いませんか?
実はプランテーションの開発で、動物たちの住む森が
どんどん狭く小さくなったことで動物たちが川岸に
追いやられてしまい、人間の目に触れるように
なった、という皮肉な結果なのです。
もちろんいまではキナバタンガン川流域の伐採は禁止され、
木を植えるなど、熱帯雨林を守る活動も行われています。
いろんな動物に会えるのは嬉しいけど、そう聞くと
ちょっと複雑なのでありました。
《後編に続く》