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北朝鮮に行った話〜衝撃の連続〜

平壌へは中国の瀋陽経由で行きました。

瀋陽から乗るのは、もちろん初めて乗る

高麗航空

ナショナルフラッグであり、北朝鮮唯一の航空会社です。

ちなみにスカイトラックス評価、

世界ワースト1位なんですね。

(今調べて知りました。)

なかなかない機会にときめきます。

 

 謎の白い煙

乗ってまず驚いたのは、エアコンの吹き出し口から、

ドライアイスのような白い煙がもくもくと出ているのです!

それも、演歌歌手が登場するときみたいに、

大量の煙が床のあたりまで垂れこめている状態。

 

こ、これは…ドライアイスとか忍ばせて

ミステリアスさの演出?

それとも機材が古いから?

吹き出す風の温度が低すぎるから?

今も謎のままなので、もし分かる方がいたら

教えていただきたいです。

あ、CAさんはさすが、精鋭!という感じの

美女ぞろいでしたよ。

 

 荷物検査でいきなりピンチ!

平壌に無事に到着。

次なる試練は荷物検査。

持っていたトランクをばーんと

全開にされてしまいました。

まぁ、そこは北朝鮮想定の範囲内です。

ところが、隠し持っていた大量のデジカム用の

「ミニDVテープ」を発見されてしまいました。

 

Oh No!!

 

肝心の商売道具をいきなり没収されるわけにはいきません。

内心ものすごーく焦りましたが、厳しそうな表情で

問い詰めてくる職員はそれが何なのか、

実はよくわかっていない様子。

・・・よし、勝負!(心の中でゴングが鳴る)

動画じゃなくて、写真のフィルムってことにすればいけるか!?

ただひたすら、笑顔とカメラを撮るゼスチャーで

「ピクチャー、ピクチャー!」

と連呼する作戦で押し切りました。

何か問題ある?何も問題ないじゃん?的なアホアホ作戦。

職員は最後まで不審そうな顔をしていましたが、これ以上アホに話をしても仕方ないと思ったのか、なんとか通過することに成功!

ふぅ・・・あぶないあぶない。

 

使う言葉にも細心の注意が必要

さらに無事入国しても気は抜けません。

北朝鮮において「北朝鮮」はNGワードなんです。

北朝鮮、というのはあくまでも外国から見た呼び方。

北朝鮮に入ったら、礼儀として「共和国」

呼ばなくてはなりません。

韓国は北から見れば「南朝鮮」ですから。

あと、普段は「正日が・・・」(敬称略)などと

会話していたことなどおくびにも出してはいけません。

将軍様とお呼びするのが礼儀というものです。

これが使い慣れていない単語すぎて、

なかなか難しいのですよ・・・。

 

「じょ・・・将軍様が…」

「き・・・じゃなくて共和国では・・・」

 

さりげなく何度言い直したことか。

その節はほんと、失礼で申し訳ありませんでした。

 

 ギャグも言うんだ・・

当たり前のことなのですが、北朝鮮の人たちも

普通の人間でした。

実弾射撃場に連れて行ってくれたので、

私も指導を受けながら、本物の銃を使って

射撃体験。

アメリカ、ベトナムですでに実弾射撃の

経験はあったのですが、この時は我ながら

ビックリするほど的の中心部に

何発も命中してしまいました。

 

すると監視役の人が「どこかで訓練を受けましたか?」

言うではないですか。

それが冗談だと理解するのにちょっと時間がかかりました。

笑っていいのか、難しい…。

 

 

みんな普通の人間なのに…

さらに街でインタビューをしたときのこと。

将軍様のおかげで…」的な“模範的な答え”をした市民が

不安そうに監視役の人に聞きました。

「今の答えで大丈夫でしょうか?」朝鮮語

なんか、すべてこの言葉にすべて集約されていますよね。

 

みんな分かっている。でも、本当のことは誰も言えない。

訪問者の私も「演技」しているし、市民たちも

「演技」している。

 

緊張感は持っていましたが、なんだか現実離れした

虚構の漫画の中の世界にいるような、終始、

不思議な気持ちの滞在でした。